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第57話 遠回りの道~一巻エピローグ~

Author: 雨音休
last update publish date: 2026-05-22 06:50:04
 翌日の朝。

 今、ノーファン村の山道を登っていた。青々とした木々が茂っている坂道をウミたち三人が歩いて行く。落ち葉の多い柔らかい地面だった。今、あの洞窟へと向かっていた。ウミの長い茶髪が風になびいている。モフモフとした尻尾がふりふりと揺れていた。

 トウマはどうしてか配信を切っていた。

 洞窟にはヴァラクスというボスモンスターがいて、倒すとスキル覚醒の書を落とすらしい。ウミとベルフラウも入手すべきだった。

 けれど、

 ウミは道を歩きながら戸惑いのため息をつく。

 前を歩いているトウマとベルフラウの雰囲気は熱々だった。手をつないでおり、幸せオーラをまとっている。見ているウミまでもがハッピーになれるような光景だった。だけど、胸がちくりと痛む。

 もしかして、

(トウマと師匠は、そういう関係になったのですか?)

 ……見るからにそうです。

 羨ましいですぅ。

 けれど、

 自分のトウマに対するこの気持ちはどうすれば良いだろう。

 分からなかった。

 やがて、木々の向こうからオークランサーが一体、姿を現す。木の槍を持っている。ベルフラウが嬉々とした声を響かせた。

「トウマ、モンスターが来た
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